こんにちは、ジャックです。
今回はレート上げに良い構築を作ることができたので公開します。
【構築経緯】
①前期使っていたHBキョジオーン+HD炎オーガポンのサイクル構築が自分好みなので、今期もこの並びから構築を組み始めた。(以降キョジポンと呼称。)しかし、キョジポンは組み始めではあるものの、赫月ガチグマに圧倒的不利という弱点があり、前期はガチグマに対する解答を見つけられず勝つことができなかった。そこで今期はキョジポンを裏選出に抑えて、新しく基本選出を考えることにした。
②キョジポンは相手の隠密マント持ちや崩しと受けのカイリューを誘いやすい。それらの並びに対して眼鏡ハバタクカミ+ノマテラ神速アンコカイリュー+襷ウーラオスのマジレス性能が高いので採用。型自体は後で決めることにした。
③上記の並びだとカバルドン+トドロクツキ+水オーガポンの並びが重たいので、それらに対して汎用性を落とさずに強い格闘テラス風船サーフゴーを採用。ここまでで構築の6体が完成したので、②で保留にしたポケモンの型を考えることにした。
④まず眼鏡ハバタクカミは、耐久無振りだと一撃で倒されやすいのでHBベースに耐久を振った。次にカイリューは神速のリーチを伸ばしたかったのでA特化は確定として、残りはHにほぼ特化レベルで振った。最後にウーラオスは、不確定要素のないアクアジェットの縛りが欲しかったので水ウーラオスで採用。
⑤最後にキョジポンの並びが弱すぎたので、何かいい変更先がいないかボックスを漁っていると、妖精テラスHDキョジオーンが目に入り、この型ならオーガポンと組み合わせることでガチグマやサーフゴーを完封できると気がついたのでキョジオーンの型を変更。この並びだとスカーフ水ウーラオス+クッションの構築に対して不利である点や、キョジオーンが妖精テラスであるため高火力の鋼技や等倍範囲が広い地面技を誘ってしまうことを考えると、炎オーガポンよりも水オーガポンの方が立ち回りが広がるので、相棒である炎オーガポンを水オーガポンに変更。最後に、HDキョジオーンを使っていた際にパオジアンの聖なる剣すら守る込みで受けきれないないのは流石に弱いと感じたので、キョジオーンをHBベースのDに多めに振った調整に変更。変更後の並びは使用感が良かったので構築を完成とした。
【コンセプト】
・キョジオーンで相手の受けを誘い、対面選出で破壊する。
・キョジオーン+オーガポンの定数ダメージサイクルで相手を削り切るor詰ませる。
【単体解説】
キョジオーン
テラスタイプ:フェアリー
性格:慎重
特性:清めの塩
実数値:207(252)-120-187(156+)-*-123(100)-55
持ち物:食べ残し
技構成:塩漬け/自己再生/ボディプレス/鉄壁
〈調整〉
HB…後投げを考えて、意地水ウーラオスのテラス水流連打の乱数が大きく変動する実数値183(132+)よりも少し多めに配分
意地パオジアンの氷柱落としを確定3耐え
意地パオジアンの聖なる剣を確定2耐え
意地カイリューのテラスアイアンヘッド×2を鉄壁を積むことで自己再生が間に合う(怯まなければ対面突破されない)
テラス後、意地水ウーラオスのテラス水流連打を残飯回復込みで約99%2耐え
HD…ステラハバタクカミ意識で少し多めに配分
控えめガチグマのテラスブラッドムーンを最高乱数切り耐え
テラス後、臆病テツノツツミのハイドロポンプを残飯回復込み確定2耐え
構築の組み始め1。技構成は、キョジオーン本体である塩漬けと自己再生は確定。残りの技は、脆い物理方面を補う鉄壁、鉄壁とシナジーがある+安易なサイクルや身代わりを咎めるボディプレスを採用した。フェアリーテラスタルは鉢巻逆鱗やスケイルショット、鉢巻噛み砕く、悪の波動などの不意の高火力やわかっていても対処がしずらい要素に対しての対策となるため両受けのキョジオーンはフェアリーテラス以外は考えられないほど強かった。マジレス性能と詰ませ性能が非常に高いポケモンであり、後述する水オーガポンと合わせることでほぼ全ての構築に対してキョジオーンを通すことが可能となる。
オーガポン
テラスタイプ:水
性格:陽気
特性:貯水(面影宿し)
実数値:187(252)-150(76)-105(4)-*-129(100)-154(76+)
持ち物:竈門の面
〈調整〉
HD…臆病ハバタクカミのムーンフォースを確定2耐え
臆病サーフゴーのシャドーボールをステロダメージ込みで確定2耐え
控えめガチグマの大地の力を確定4耐え
控えめ眼鏡イーユイの悪の波動を確定耐え
A…可能な限り高く
S…準速100族抜き(準速ビルド身代わりウーラオスや遅いオーガポンの積み技をアンコールできるライン)
4シーズン連続で採用している相棒枠であり、構築の組み始め2。今回は構築として重たいスカーフ水ウーラオスへの対策として採用。技構成はメインウェポンの蔦棍棒とキョジオーンメタの身代わり+積み技に強いアンコールは確定。残りの技はサイクル化で相手に負荷をかける宿木の種、サイクル化で削れた体力を即時回復できる光合成を採用した。宿木の種は特に強力な技であり、相手のラス1ポケモンに宿木の種を当てる→キョジオーンで守る+自己再生を連打することで相手を完封することができる。水オーガポンの強みは、テラスタル後のタイプが水単タイプという受けの面で優秀なタイプでありながら、D上昇により火力を上げながら受け性能も高くなるというメリットがある。そのためキョジオーン以外にも後述するカイリューと攻めのサイクルを作ることもできるため、立ち回りに幅を広げることができた。初めて採用したポケモンであったため、貯水は死に特性だと思い込んでいたが、採用経緯にもあるように構築で重たいスカーフ水ウーラオスに対して相手視点圧をかけられるという点が強力であり、実際に水オーガポンを投げていない試合でも、相手のスカーフ水ウーラオスは初手は必ず蜻蛉返りしか押さなかったので、相手のミスプレイを数多く拾うことができた。
ハバタクカミ
テラスタイプ:電気
性格:臆病
特性:古代活性
実数値:149(148)-*-91(124)-174(148)-157(12)-181(76+)
持ち物:拘り眼鏡
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/10万ボルト/ハイパーボイス
〈調整〉
HB…陽気オーガポンの蔦棍棒を最高乱数切り耐え
意地パオジアンの噛み砕くを確定耐え
意地水ウーラオスの鉢巻水テラスアクアジェットをステロダメ込みで確定耐え
無振りキョジオーンのヘビーボンバーを確定耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドーボールをステロダメ込みで確定耐え
臆病ハバタクカミの眼鏡妖精テラスムーンフォースを14/16耐え
S…最速110族+3(遅い鉢巻パオジアン意識)
C…余り
眼鏡ハバタクカミ。初手に置くことが多いので最低限耐久を振った。技構成はメインウェポンのムーンフォースとシャドーボールは確定。残りの技は電気テラス込みでドヒドイデを葬る10万ボルト、炎オーガポンへの打点となるパワージェムを採用した。電気テラスタルは電磁波カイリューやサーフゴーを安全に詰めることができたり、竜舞アイヘカイリューに一度行動補償ができたりと生きる場面が多かった。眼鏡ハバタクカミは受けの等倍テラス程度なら余裕で貫けるほどの火力があるため、今回の構築では崩し枠として採用した。眼鏡ハバタクカミは不意の半減テラスタルに切り返されやすいポケモンだが、言い換えればテラスタルを強制させる力が強いということなので、裏のポケモンでフェアリーを半減できる炎、毒、鋼テラスタルを見ることで、半減テラスで倒されるデメリットを完全に打ち消した。
ウーラオス(連撃)
テラスタイプ:水
性格:意地っ張り
特性:不可視の拳
実数値:175-200(252+)-121(4)-*-80-149(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:水流連打/アクアジェット/ドレインパンチ/アイススピナー
〈調整〉
AS…対面性能を考えて振り切り
技構成以外は普通の襷水ウーラオス。対面の要素を考えると襷枠には対応範囲が広いポケモンを採用したかったので、今回は水ウーラオスを採用した。技構成はメインウェポンの水流連打とアクアジェットは確定。残りの技は襷を復活させられる+撃ち合いに強くなるドレインパンチ、カイリューを葬るアイススピナーを採用した。ドレインパンチが非常に強力であり、初手眼鏡ハバタクカミで鋼テラスタルを切らせたカイリューに対して、相手は襷ケアで神速(ごく稀にアクアジェット)を打ってくるが、ドレインパンチなら神速後にドレインパンチでカイリューを倒しつつ襷を復活させる方ができる。その他にも悪ウーラオスやパオジアンとの撃ち合いに強くなる、ステロを踏んだ後に襷を復活させることで相手視点見えない勝つ筋を作ることができるなど生きる場面が多かった。氷技が冷凍パンチではなくアイススピナーの理由は、環境に存在するHBカイリューに対して水流連打+冷凍パンチは乱数で耐えられることがあるが、アイススピナーだと確実に倒すことができるため。
テラスタイプ:ノーマル
性格:意地っ張り
特性:マルチスケイル
実数値:197(244)-204(252+)-116(4)-*-121(4)-101(4)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:神速/地震/アンコール/羽休め
〈調整〉
H…有象無象への受けを考えて可能な限り高く
A…神速のリーチを伸ばすために特化
最強のポケモン。神速によるスイープとアンコールによるギミックの詰ませを行う。技構成はカイリュー本体である神速と羽休めは確定。残りの技はコンセプトであるアンコール、鋼タイプへの打点となる地震を採用した。前述したハバタクカミで切らせた炎や毒テラスタルに対して地震が通る上に、シンプルにテラス神速で対面突破ができるなど、対面性能が非常に高い。また、ゴツゴツメットを持たせることで相手の接触技を起点に削りができるため、受けとしての汎用性も高い。アンコールはガチグマの瞑想やカイリューの龍舞を固定させるなど動きに幅ができるので、負け筋を潰すのに役立った。一番多い勝ちへの動きがハバタクカミやウーラオスからカイリュー引き→ゴツメダメ+テラス神速で対面突破→マルスケを盾に裏から出てきた相手のカイリューが竜舞→アンコールで縛って勝つというルートであり、この動きによって最高順位を達成できたといっても過言ではない。ノマテラ神速アンコカイリューを使ったのは初めてだったが、1年間使ってこなかったのが不思議でならないほど強かった。
サーフゴー
テラスタイプ:格闘
性格:控えめ
特性:黄金の体
実数値:193(244)-*-145(236)-169(4+)-112(4)-107(20)
持ち物:風船
技構成:テラバースト/祟り目/悪巧み/電磁波
〈調整〉
HB…意地パオジアンの噛み砕くを確定耐え
陽気水オーガポンの蔦棍棒を確定2耐え
HD…臆病ハバタクカミのシャドーボールを確定耐え
テラス後、控えめイーユイの眼鏡悪の波動+陽気水オーガポンの蔦棍棒を14/16耐え
C…撃ち合いを考えて可能な限り高く
S…耐久振りサーフゴー意識
カバルドン入り積み構築やグライオン、受けループに対する処理ルートが思いつかなかったので採用した補完枠。風船サーフゴーを使う上で出し負けた時のデメリットを考えると悪巧み+2ウェポン+身代わりは汎用性がなく立ち回りにくいので、HB振り+電磁波と悪巧みを両採用することで汎用性を落とさずに場面ごとに幅広い立ち回りができるようにした。カバルドン入り積み構築やグライオンには電磁波により交代による優位を取らせず、受けループには悪巧み+格闘テラバーストによってハピナスを破壊できる。汎用性が高いといっても癖があるポケモンではあるため投げる構築は少ない。しかし投げた構築には大体活躍してくれるので、補完枠として十分な仕事をこなしていた。地面タイプに電磁波を連打する覚悟がある人だけが使えるポケモン。
要点
最強の基本選出
再現性がある行動を取り続けられることにより、自分の中での勝つ理屈を用意できるため試合が安定しやすい。
低使用率の対策
使用率が低いポケモンは、経験不足や知識不足故にケアレスミスから負けやすい。それらに対して「塩漬け」「宿木の種」「アンコール」「高速再生技」を用意することで立ち回りでカバーできるようにする。
苦手な構築を用意しない
構築で重たい受けループやカバルドン積み構築、眼鏡イーユイサイクルを割り切るのではなく、明確な対策を用意することで構築全体のパワーを落とさずに勝つことが可能になる。
選出
基本選出
高火力技、ゴツメダメ、アンコール、襷による切り返しによって相手にテンポを取らせずに詰め切る。
低使用率、ママンバレル、パオジアン入りBIG6系統+@1
鉄壁HDキョジオーンを水オーガポンでサポートしつつ、定数ダメージと要塞化で相手を詰ませる。低使用率ポケモンは局所的な強さはあるものの汎用的な強さはないため、キョジオーンかオーガポンで完封できる。
悪巧み+格闘テラバーストor電磁波+祟り目で対面突破をしつつ後続のサポートを行う。鉢巻パオジアンサイクルにはパオジアンに格闘テラバーストを当てないと勝てないため不利。
重いポケモン
水オーガポン
基本選出と裏選出の両方が厳しい。具体的には基本選出だとハバタクカミ、水ウーラオスが不利であり、裏選出の場合、こちらの水オーガポンが相手の水オーガポンに打点がないため剣舞身代わりをされるとゲームが終わる。例外としてカバルドンと組まれている水オーガポンは悪巧みや電磁波を絡めることで突破が可能。
絶対零度パオジアン
パオジアンは霊テラスや電気テラスが多いためウーラオスは投げずキョジポン選出で対応するのだが、襷込みで2回絶対零度の試行回数を稼がれてしまうため不利。