こんにちは、ジャックといいます。
今回は中盤ランクマで良い結果を残せたので、自分の思考を言語化するために記事を書くことにしました。
参考になれば幸いです。
【構築画像】
レンタルをS12終了まで公開します。
【コンセプト】
・構築の6匹全てに役割を持たせる
・構築ごとに明確な対策を作る
【構築経緯】
シーズン初日は前期使用していた、撒菱を撒いて霊テラスハバタクカミで3タテする「ヒスイダイケンキ+霊テラスエナジーハバタクカミ+HS炎オーガポン」の並びを使用していたが、前期ほど刺さりが良くないため0から構築を組み始めた。
構築を考える過程で前期中盤まで使っていた対面駒2体+襷イダイトウの対面構築が再現性があり強そうだったので対面駒としてHS炎オーガポンと対面性能が高く数値受けのクッションにもなるHBCチョッキガチグマを採用して構築を組み始めた。
「炎オーガポン+ガチグマ+イダイトウ」を試運転していると、
①HSの弊害によるオーガポンの火力不足+器用貧乏感
②ガチグマの真空波の影響で高速移動お墓参りが成立しない
③受けループを崩せない
という弱点が発覚した。そこで、
①は炎オーガポンをHAB調整に変更。
③は構築に受けループメタである残飯瞑想ハバタクカミを採用
することで問題点を解決。現状の並びからキツイポケモンを考えることにした。
この並びでランクマに潜っているとサイクル構築にサイクル化で高火力技を押し付けられて負ける展開が多く、対面で削ったとしても最終的にサイクル負けする展開が目立った。この問題に対して、鋼テラステツノツツミならフリーズドライ+鋼テラバーストの技範囲によって相手のサイクルを簡単に破壊できると思いついたので採用。
最後にヘイラッシャやブラッキーなどの欠伸持ち高耐久ポケモンを楽に崩したい+相手の高火力持ちの素早さを抑えたいと考えたので電磁波+身代わりカイリューを採用。構築が完成した。
【単体解説】
オーガポン(竈門の面)
テラスタイプ:炎
性格:意地っ張り
特性:型破り(面影宿し)
実数値:183(220)-168(100+)-125(164)-*-117(4)-133(20)
持ち物:竈門の面
〈調整〉
HB…意地パオジアンの命の玉テラス噛み砕くを87.5%耐え
意地カイリューのテラス神速を確定2耐え
意地水ウーラオスの鉢巻水流連打を98%耐え
HD…臆病ハバタクカミの眼鏡パワージェムを確定耐え
臆病ガチグマのブラッドムーン+真空波を確定耐え
S…準速80族抜き
B4テツノツツミをウッドホーンで87.5%
炎オーガポンを高火力技や積み技で見てくる人が多かったので、それらのメタを逆にメタることで勝てるようにした調整。
技構成はメインウェポンの蔦棍棒とウッドホーンは確定。残りの技は耐久振りを生かせる岩石封じ、スイープができる電光石火を採用。
耐久振り+岩石封じはスカーフ読みor交代読み岩石封じを安定行動に繋げやすく、対面でも竜舞カイリューのSを下げて起点にされないようにするなど生きる場面が数多くあった。
ミラーにおいてもテラスを切って岩石封じ+電光石火で対面は負けないので、炎オーガポンの結論ともいってもいいほどの良い調整ができたと思っている。
ウーラオス(一撃)
テラスタイプ:悪
性格:意地っ張り
特性:不可視の拳
実数値:175-200(252+)-121(4)-*-80-149(252)
持ち物:気合いの襷
技構成:暗黒強打/不意打ち/インファイト/剣の舞
〈調整〉
AS…対面性能を考えて振り切り
対面性能が高いのでどのような構築にも不自由なく選出できる+剣の舞を積むことで崩し枠にもなることができる。特に剣の舞は羽休めで受けてくるカイリューをゴリ押せたり、スケイルショットでBが下がったカイリューを不意打ちで仕留め切れたりと想像以上に強かった。
テラスタイプは技の火力を底上げする悪で採用。毒やゴーストも強いとは思うが、崩しとしても使うなら悪一択だと考えている。
相手視点見えない勝ち筋を作れるポケモンであり、壁構築やクエスパトラ、竜舞神速カイリューを全て破壊した。
ウーラオスはポケモンSVの対戦において最強格である2番手のエナジーハバタクカミに対面有利に立ち回れるので、切り返しの襷枠としてもっと採用されて良いと思っている。
水ウーラオスでない理由は、
②カイリューにタイプ一致打点が通る
③オーガポンのウッドホーンが等倍
であるため。
ガチグマ(赫月)
テラスタイプ:フェアリー
性格:控えめ
特性:心眼
実数値:205(132)-*-158(140)-193(164+)-88(20)-79(52)
持ち物:突撃チョッキ
技構成:ブラッドムーン/ムーンフォース/大地の力/真空波
〈調整〉
ステロダメ+意地炎オーガポンのA↑1テラス蔦棍棒を確定耐え
HD…臆病テツノツツミのハイドロポンプを確定耐え
臆病イーユイの悪の波動を確定2耐え
S…ミラー意識
C…可能な限り高く
対面構築の課題であったクッション要素を火力を削らずに体現したポケモン。テラスタイプはムーンフォースの火力を上げつつ受けの範囲を広げられるフェアリーで採用した。
技構成はタイプ一致打点であるブラッドムーンと大地の力は確定。残りの技はカイリューやトドロクツキへの打点になるムーンフォース、スイープができる真空波を採用。
フェアリーテラス+ムーンフォースは、相手のカイリューにテラスタルを強要させる+スケイルショットや流星群を透かす、パオジアンや悪ウーラオスの不意打ちを半減で受けるなど生きる場面が多かった。
ハバタクカミ
テラスタイプ:草
性格:臆病
特性:古代活性
実数値:155(196)-*-107(252)-155-155-179(60+)
持ち物:食べ残し
〈調整〉
HB…可能な限り高く
S…最速110族抜き
受けループとキョジオーン、チオンジェンに降参するしかなかったので採用したポケモン。テラスタイは水か草の選択だったが、チオンジェンやグライオンに強くするために草で採用した。
技構成はメインウェポンのムーンフォース、コンセプトの瞑想と身代わりは確定。最後の技はラッキーやハピナスを崩すサイコショックを採用。
受けループは身代わり+瞑想に後投げしてくるラッキーorハピナスにサイコショック→悪テラスのタイミングでムーンフォースを打つとこでほぼ全て勝つことができた。
チオンジェンは問題ないが、キョジオーン関しては選出運が絡むので勝率は5割ほど。
テラスタイプ:フェアリー
性格:図太い
特性:マルチスケイル
実数値:193(212)-*-151(180+)-122(12)-127(52)-107(52)
持ち物:ゴツゴツメット
技構成:エアスラッシュ/電磁波/羽休め/身代わり
〈調整〉
HB…テラス後、意地パオジアンの氷柱落とし<羽休めの回復量
HD…テラス後、臆病ハバタクカミのムーンフォース≦羽休めの回復量
S…無振り86族抜き
C…端数
毒菱+積み構築やヘイラッシャなどの高耐久ポケモン入りに投げてイージーウィンを数多く拾ったポケモン。テラスタイプは受けの範囲を広げられるフェアリーで採用した。
耐久ラインを環境ポケモンに合わせているので羽休めが安定行動になるのが強み。
電磁波で相手を機能停止にする以外にも、読まれない身代わりが状態異常ケア(電磁波カイリューミラー、ゴツメロトム)や定数ダメージ対策(塩漬け、炎の渦)、高火力持ちに安全に電磁波を入れられるなど強力だった。その他にも身代わりは羽休めのPP温存にも使えるのでオススメ。
テツノツツミ
テラスタイプ:鋼
性格:臆病
特性:クォークチャージ
実数値:131-*-135(4)-176(252)-80-206(252+)
持ち物:ブーストエナジー
技構成:ハイドロポンプ/フリーズドライ/テラバースト/身代わり
〈調整〉
CS…対面性能を考えて振り切り
サイクル構築に対する自分なりの答えとして採用したポケモン。テラスタイプはハバタクカミを葬る鋼かゴーストの選択だったが、オーガポンのウッドホーンを半減で受けられる鋼で採用した。
技構成はメインウェポンのハイドロポンプとフリーズドライは確定。残りの技はハバタクカミを葬るテラバースト、テラスの様子見に使える身代わりを採用した。
環境のサイクル構築のほとんどがスカーフ水ウーラオス+眼鏡ハバタクカミ+@1だったので、オーガポンやガチグマで最低限削りを入れることでテツノツツミの一貫を作りイージーウィンを拾った。
積みポケモンがアンコール警戒で引いてくれたり、ウーラオスに先制技を撃たれないなどアンコールなしでも特に困る場面はなかった。が、サイクル構築が減っている環境だと霊テラスアンコールなら勝ちという場面も多かったので環境次第である。
テツノツツミは強いがハイドロポンプは当たらない。けど波乗りがあってもハイドロポンプを撃つと思うので難しい。
【要点】
環境の構築を複数体で見る
()+()
前3体が対面+崩しとして強く、後ろ3体が前3体の苦手な要素をカバーする補完枠となっている。そのため選出画面で不利なポケモンがいても柔軟に選出することができる。
再現性のある行動を徹底する
()
基本選出が前2体で数的有利を取ってウーラオスで〆るとなっているため再現性のある行動を取りやすい。また、オーガポンとガチグマは想定される場面ごとに耐久調整をしているため相手視点では見えない勝ち筋を作ることができる。
【選出スタイル】
・基本選出
先発+後発+
全試合の9割がこの選出。オーガポンとガチグマで最低限サイクルを回すこともあるが、基本的にはテラスを切って対面処理orウーラオスの圏内に押し込む立ち回りをする。
先発後発+
オーガポンとガチグマでテラスタルを温存しながらテツノツツミの一貫を作る。選出のパワーを落としていないのでサイクル読みを外しても十分に戦える。
・受けループ、キョジオーン、チオンジェン
先発後発+
受けループには先発から身代わり+瞑想で全抜きを狙う。基本的に初手対面はハバタクカミvsドヒドイデとなり身代わり+瞑想を見ると相手はラッキーorハピナスに引いてくるので瞑想連打→サイコショック→悪テラスのタイミングでムーンフォースでほぼ勝てる。ドヒドイデがテラスタルを切って黒い霧を押してきた場合のみ悪ウーラオスでテラスを切って全抜きを狙う。
キョジオーン、チオンジェンにはウーラオスで荒らしてしてカイリューorハバタクカミで詰ませる。
先発後発+or
カイリューで電磁波を入れて裏のポケモンで崩す。対ママンボウはカイリューが身代わりから入ることで相手のサイクルが崩壊するのでママンボウ入りには負けなかった。テラスタルは基本的にカイリューに切り、ハッサムなどの鋼相手にはオーガポン引きが安定するので妖精テラスを強く使える。
・アローラキュウコン+積みエース
先発後発+
オーガポンで先発要員を倒してキュウコンに圧をかける。テツノツツミが鋼テラスなのでテラバーストでキュウコンを倒して身代わり連打で壁を枯らす→悪ウーラオスで〆るでも良い。
【重いポケモン】
数は少ないが明確にキツいポケモン。格闘、地面技がカイリューに通らないため対策が難しい。わかりやすく伝えるならステロ欠伸をしてくるカイリューサフゴ。
・キョジオーン
対策をしているといってもハバタクカミの単体性能が低い+キョジオーンを出されないとハバタクカミが足手纏いになるので運が絡む。
・瞑想+ドレインキッスハバタクカミ
勝てるビジョンが見えなかった。基本的な耐久に厚いのでオーガポンのA↑1電光石火でも倒せない。
・ノーマルテラスガチグマ
初手にウーラオスを合わせられると楽に勝てる。が、初手オーガポンと対面ができてしまうと終わる。
【強かったと思うポケモン】
自分が使わなかったポケモン
・ディンルー
一番の強みがガチグマやウーラオスの前でステルスロック+@1の行動が許されている点だと思っている。ディンルーを使うとガチグマを使えない(タイプが被る)ので使えなかった。
・水オーガポン
ガチグマ+炎オーガポンを使っていく上で一番キツかったポケモン。D↑1でガチグマを受けられる+テラスを切った炎オーガポンを切り返される。ただオーガポンはテラスを切らなければ良い+カイリューでメタれるので対応次第といった感じだった。今回は対面構築を意識しているので使わなかったが、受け崩しやサイクル構築なら炎オーガポンよりも優先して採用するべきだと思う。
・サケブシッポ
どうにもできん。知らん。けど使える自信もない。(´・ω・)
・エナジーハバタクカミ
ランクマをしていて体感9割はエナジーハバタクカミだった思う。テラスタルという不確定要素が多い対戦環境において後発で投げるポケモンとしての安定感がずば抜けて高い。そのうえ、元のタイプが優秀なためテラス誘発性能もある。ハバタク神。
自分が使ったポケモン
・悪ウーラオス
詳しくは単体解説へ。
【最後に】
今季は終盤に順位が下がって萎えてしまいランクマのモチベがなくなってしまったのでS12では最後までやり遂げたいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。不明な点はコメントまでお願いします。